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異様に長いネックを持つバリトンギター。 1991年だと記憶しているが、六本木のピットインにアラン・ホールズワースのライブを見に行ったとき、アンコールで登場したギターだ。SynthAxeを使ったアランも異星人ぽくてよいが、このバリトンギターを持ったアランもなかなかショッキングであった。 あれから数年してから、そのアランが所有していたギターがなぜか手元に。私はギターは弾かないが、ホールズワースは好きだ。ギターらしくないサウンドで、フワーとした豊かな音色が心地よい。テクニック的に取り上げられることが多いミュージシャンだが、個人的にはそのメロディアスなラインやハーモニー、音色が好きだ。このバリトンギターの音は特に低音の豊かな音が特徴であり、ホールズワースらしい音色を強調しているように思える。しかし、なぜ手放してしまったのだろうか。あまりにネックが長くて、使いにくかったのだろうか?レギュラーベースよりも長く、普通にコードを押さえられそうもないが、ホールズワースの長い手足なら弾きこなせると思うのだが。来日のたびに頻繁にライブには通っているが、年々ギターを持ち歩く数が減っているような気がする。90年ごろが一番機材が豪華だったのではないだろうか。少なくともギターはたくさん持ってきていた。 |
![]() スルーネック |
■レビュー このギターは完全にカスタムオーダーであり、世界に一本しかない。Bill DeLapという人が製作している。パーツはスタインバーガーのブリッジ&トレモロユニット、ナットを利用。ピックアップはPAFタイプのSeymour Duncan。ネックは36インチもあって、ひじょうに長いが、完全にストレートに調整されている。弦高はかなり低い。そのネックの長さから、弦を押さえたときの感覚は普通のギターとはまったく異なっている。ベンドすると、その差がよく分かる。フレットは背の高いものが打たれており、ビブラートなどしやすそうだ。フレット数は31もあり、普通のギターのハイポジションの音域もカバーしている。 |
![]() ナット:スタインバーガー |
■素材 素材をみると、ネックにブビンガを使っている。これは変わっている。普通はメイプルを使うのに、なぜかブビンガ。ブビンガは重くて堅い。多分ヘッドレスでボディも小さいから比重の高い材を選択して音色が軽くならない配慮と、低音をしっかり鳴らすという計算があったのだと思う。 ■チューニング アラン本人の説明によると、6弦がBフラットになるようにチューニングすることを推奨している。各弦の度数は普通のギターと同じ。普通バリトンギターというと、ギターのチューニングを1オクターブ下げたタイプを差すが、アランのバリトンギターはコンセプトがまったく違う。サウンドを重視して、ネックを伸ばしていったという印象を受ける。そして現実的に弾けるところでストップ。そうなるとBフラットという歯切れの悪い位置になってしまったのだろう。またベース弦を張らないこと!と注意書きしてある。これには笑えた。確かにネックの長さだけを見るとベースとして使いたくなるかもしれない。 ■サウンド アンプもないし、ギター弾きでもないので、適切な表現はできないが、ダークでリッチな音という印象。どのポジションもムラなく均一に鳴る。このギターを使ったソロがアランのアルバムの中で聴くことできるので、持っている人は聴いてみて下さい。アルバムWardenclyffe TowerのSphere of Innocenceのソロ部分。3:37ぐらいから低〜い音でソロが始まる。素晴らしい。 |
![]() 特徴的な31フレット |
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![]() Seymour Duncan &スタインバーガー |
![]() ライブの時から貼られていたシール BIKE? |
![]() サイン(ボールペン)入り証明書 ブロマイド付き |
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| ■参考データ チューニング(推奨): 6:Bb 5:Eb 4:Ab 3:Db 2:F 1:Bb 製作者:Bill DeLap scale: 36inch body: Alder neck: Bubinga Allan Holdsworth URL:http://www.therealallanholdsworth.com/ |
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