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KONICA HEXAR BLACK (2002.10)

●銀塩とデジカメ
銀塩カメラが好き。もちろんデジカメと比べての話。理由は大きく分けてふたつある。ひとつはモノクローム撮影がメインで、プリントまで自分で行えるという理由。これは印画紙へ焼くことになるが、デジカメのプリントアウトとは比べ物にならない品質と自由度がある。もうひとつはメカニカルなモノである銀塩カメラそのものに魅力を感じているからだ。デジカメは日進月歩のチープな家電製品のイメージで、使い捨てのイメージがある。できれば何でも一生モノを使いたい私としては、魅力に欠ける製品群だ。(しかし実際にはデジカメの使用頻度は高くなっている。)

私の撮影スタイルはいくつかある。作品づくりのための撮影では、スナップ〜スタジオ撮影まで。他はメモ用途の撮影だ。メモ用途は完全にデジカメに移行している。作品づくりは引き伸ばしとプリントアウトにこだわるので、デジカメへの移行はしないだろう。


   
   
●思い通りの写真作品を実現する機器とは。
実はカメラに求める部分は半分以下かもしれない。フィルムの選択や、その現像方法。そして印画紙の選択、引き伸ばしのテクニックなどが、かなりのウェイトを占めていると思う。では、カメラに何を求めるのか。撮影したい被写体とそのシチュエーションに合った最適なカメラが必要である。私の場合はスナップ中心に、たまにスタジオ撮影というスタイル。必要に応じて、カメラのシステムも変化する。バッチリ思い通りに撮影するには、フルマニュアル機を使う。だが、こういう機器は重くて大変。気楽なスナップに適したカメラということでヘキサーを使っている。スナップ撮影機としてヘキサーはやや大きくて重いが、思い通りに撮影するにはこれぐらいの性能を持つカメラでないと難しい。軽いコンパクトカメラでは役不足となる。
   
 
ファインダー 自動パララックス補正付き

●スナップ撮影におけるヘキサーの所感。
速写性:
ある瞬間をパッと撮影できることが結構重要。多くのコンパクトカメラでは、電源を入れっぱなしにしていると、自動でOFFになってしまって、ONにするのに数秒待たされる。そんなカメラはまともに使えない。ヘキサーはこの点ひじょうに優れている。まずは電源入れっぱなしでも、長いことOFFにはならない。計ったことはないが、数十分はOFFにならないと思う。電源OFFからONそして撮影までは一瞬。それを可能にしている要素がいくつかある。まず、レンズが沈胴式ではないということ。はじめから出っ張っていて携帯時には邪魔だけど、モータでウイーンと出たりしない分、すぐに撮影スタンバイとなる。またコンパクトカメラにありがちの電源ONのたびにストロボをチャージしない。なぜならストロボがないから。思い立ったら、次の瞬間にシャッターが切れるというスナップに向いているカメラである。

電池蓋
電池 2CR5 蓋は本体から取れてしまう
   

静かな動作:
所有しているヘキサーは初代のブラックタイプ。これはサイレントモードというものがある。モータの音がほとんど聞こえないぐらい静かになるモード。撮影されている側はまったく気づかないぐらい静か。撮影条件によっては結構重宝する機能だ。この機能を使わなくても、かなり静かに動作するカメラではある。ブラック以降のヘキサーはサイレントモードが省かれている。ちょっと残念。

バッテリー:
説明書に24枚撮フイルムで200本撮影可能とある。年100本使ったとしても2年間は持つようだ。7年ぐらい使っているが、まだ電池は4本目。ストロボレスが利いていそうだ。しかしデカイ電池だ。電池蓋については、本体から完全に取れてしまうので、あまりよろしくない。屋外で電池交換する際に落とすこともあった。電池の持ちが良いのが救いだ。ヘキサー専用外部ストロボの電池蓋も同じように取れてしまう。こちらは頻繁に電池を入れ替えるので致命的。操作性は最悪の部類に入るストロボである。

レンズ:
35mm F2のかなり明るいレンズで、しかも描写は文句ない。開放からばっちり使えます。さらにF22まで絞り込める。35mmという画角は一昔前はメジャーであったが、最近はズームが主流の様子。個人的にはレンズ歪がよく調整されて明るい単焦点レンズが好きだ。画角は24〜50mmをメインに使う。そういう意味で35mmのヘキサーは中間的で使いやすい。

フォーカス精度とスピード:
赤外線アクティブ方式を採用したオートフォーカス。その精度は満足行くレベル。ほかのコンパクトカメラ(3眼式アクティブ方式)のようなピントをはずすようなことはほとんどない。マニュアル・フォーカスでの撮影も可能で、ピント固定も出来るので、柔軟性がある。使い勝手は今ひとつだが、それなりに使える。フォーカスのスピードはかなり速いと思う。サイレントモードにするとモータ音を静かにするためにスピードは遅くなる。

   
純正キャップが壊れたので、
HAKUBA ワンタッチレンズキャップを代用
ファインダー部は取り外しが出来て
クリーニングが楽
   

露出:
基本的には絞り優先オート。そこそこ信用して使ってます。大はずれの経験は今のところない。マニュアルも使えるけど、使いにくいので、ほとんど使っていない。測光範囲はスポット測光4度と中央重点測光15度が可能。モノクロネガ撮影が中心なので露出はそれほど厳密にやっていない。ただ、マニュアルで一回自分の頭の中でイメージしたほうが、良い写真が撮れている。オートで撮影してしまうと、露出に関してあまり考えずに撮影してしまう。そうなると焼くときに、イメージができていないので、どう焼いていいのか迷ってしまうこともある。シャッターチャンスを優先してパシャパシャ撮影するにはオート露出は最適かも。

フィルター:
46mmのフィルターが利用可能。ケンコーのプロテクターを使っている。レンズ繰り出しがあるので、ぶつかってしまうフィルターもあるが、これは大丈夫。

カメラの外観:
高級感はあまりない。これは良い印象。誰が見ても高級カメラというのは、スナップには向かないと思うし、成金ぽくて、よく出来たカメラでも抵抗を感じる。

価格:
88,000円。マニアックな性能と機能を備えている割には、コストパフォーマンスは高いと思う。

大きさ:
これについては微妙であるが、一眼レフよりはコンパクトであり、コンパクトカメラから見ればでかい。もうちょいコンパクトでありたかった。しかしホールディングはよく、スローシャッターには強いということで適度な大きさと言えるかも。

光皮:
これはカメラのボディに貼ってある合皮であるが、オリジナルはつるっとした感じの光皮。このグリップ感が気に入らないので、新宿のコニカサービスセンターで、ゴツゴツ、ザラザラの光皮に貼り替えてもらった。

シャッターボタン:
個体差なのか、壊れたのか不明だが、いつの日からかペコンペコンという感触になって、強く押さないとシャッターが切れないようになってしまった。実用的には問題ないので、そのままにしているが、本来、慣れないとすぐにシャッターが切れてしまうぐらい軽いシャッターボタンだと思う。これはいろんな意味でよいです。ブレに強くなるなど。

耐久性:
丈夫な部類であると思うが、2度ほど修理している。動作がおかしくなったことがある。またフィルムを押さえる金具が外れて、フィルムに傷がついたこともある。今現在はまったく問題なく動作している。この価格で言うのも酷だが、プロ用として売られているフラッグシップモデルほどの耐久性はないようだ。

煩雑な操作:
最後にヘキサーのもっともひどい点。それは各種設定の操作。少ないボタンであれもこれもやろうとしているのが問題なのだろうが、とにかく覚えられないぐらいヘンテコで煩雑。まともに使うとなると説明書がないと無理だろう。もう少し何とかしてもらいたかった。ボタンも押しにくい。この部分がもっと洗練されていたら、稀にみる素晴らしいカメラになっていたと思うのだが。

悪評高い各種設定ボタン
内部
   

●総評
1992年以来10年近くマイナーなモデルチェンジを繰り返しながら、生産されつづけてきたが、いつの間にか、生産終了していました。(2002年10月現在)残念。後継機種とは言い難い新しいHEXAR RFというカメラに乗り換えてくれよ。ということなのかもしれないが、私の用途としてRFは、ちょっと高級すぎるので、旧ヘキサーは作りつづけてほしかった。操作系を見直してくれれば100%買うのだが。
私のカメラコレクションの中で、ヘキサーはとても気に入っている。コニカというメーカーも好きだし、ヘキサーの性格も好きだ。ちょっと重いし、邪魔になることも多いのだが、なぜかプラプラ散歩に連れて行くことは多い。海外旅行などでは、これ一台で撮影することもある。それだけ信頼できるカメラである。

2003年 コニカもミノルタと合併してしまった。これからこの歴史あるメーカーはどうなるのか・・ロゴマークはミノルタか? コニカブランドは消え行くのか。とてもさびしい。

■参考データ  

サイズ、重量:

137mm 76.5mm 64.5mm
490g(電池別)
価格: \88,000
メーカーURL: http://konicaminolta.jp/
   
   




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